昨年10月に東京で初の日本単独ファンミーティング『AHN HYO SEOP ASIA TOUR<THE PRESENT SHOW in TOKYO> ‘here and now’』を開催し、11月の名古屋での追加公演で、5か月に渡るアジアツアーを締めくくったアン・ヒョソプ。その人気の高さから、同11月には、韓国・ソウルでアンコール公演を行い、2月12日(月・祝)には東京ガーデンシアターでもアンコール公演『AHN HYO SEOP ASIA TOUR<THE PRESENT SHOW in TOKYO> ‘here and now’ Once more』を開催した。 今回の公演では生バンドを従え、前半がファンミーティング、後半がライブのような構成になっており、10月の公演からさらにパワーアップした内容で、客席を埋め尽くしたPaul JJACK(ポルチャク:アン・ヒョソプのファン)を楽しませた。
【レポ】アン・ヒョソプ『AHN HYO SEOP ASIA TOUR<THE PRESENT SHOW in TOKYO> ‘here and now’ Once more 』 at 東京ガーデンシアター(1/2)
オープニングは、生バンドの演奏で『Standing Next to You』(原曲:ジョングク)の歌からスタート。リハーサルではリラックスして歌えたというヒョソプだが、4階席までぎっしり埋まった会場を見て、急に緊張してしまったそう。それでもスタイリッシュにグルーヴ感いっぱいに歌うと、「こんにちは。お会いできてうれしいです。アン・ヒョソプです」と挨拶。 ここでMCの古家正亨も合流すると、このところ撮影ばかりしていて、日本にとても来たかったというヒョソプは、「みなさんのお顔を見ると、エネルギーがあふれてきます。今日は僕もみなさんにたくさんのエネルギーを差し上げますので、みなさんも僕にたくさんのエネルギーをくだされば、幸せな思い出を作ることができると思います」と、改めて挨拶した。会場からは大きな拍手が起こり、ヒョソプの「この拍手が恋しかったです」という言葉に、さらに大きな拍手が起こっていた。
続いて紹介されたのは、最近携帯電話を変えたというヒョソプが、前の携帯電話の中から選んだというヒョソプの歴史ともいえる特別な写真。「一生懸命生きていました」というその内容は、まずはソン・シギョン&ナオル(Brown Eyed Soul)の『Even for a moment(잠시라도 우리)』のMV写真と、昨年のファンミーティングで名古屋に到着してすぐにうな重を食べた時の写真。 ヒョソプ曰く「生まれてから食べた中でいちばん美味しかった」うな重だったそう。ちなみに昨日のメニューは焼肉と生ビールだったというヒョソプだが、うな重以外で日本で必ず食べたいものを聞かれると、「トンカツ」と回答。必ず行ってみたい場所には「ドン・キホーテ」を挙げていた。
2つ目のコーナー“now, JJACK”では、ヒョソプがミッションに挑戦。前回の東京でのファンミーティングでは、楽器のオタマトーンや、早口言葉に挑戦したというヒョソプ。今回は“福笑い”“即興コントミッション”“カップル写真 with Paul JJACK”の3つのミッションに挑戦した。 最初のミッション“福笑い”では、日本の伝統的な遊び“福笑い”に挑戦。白黒のネコのアイマスクで目隠しをして、会場の反応などを参考に、鼻、目、口を置いてみたものの、目隠しを取って出来栄えを確認したヒョソプは「えっ?!」の反応(笑)。眉毛の上に置かれた目をごまかすために、白い紙を置いて顔を整え、ミッションは成功。しかしながら「これは片付けてください」と、苦笑いしていた。
3番目のミッションは“カップル写真 with Paul JJACK”。スクリーンの半分にはヒョソプ、半分には客席の中から選ばれたPaul JJACKが映され、カップル写真を撮るように2人でポーズを取るというもので、男性ファンと手でハートを作ったり、女性ファンとはクマさんハート、別の男性ファンとはネコ耳のポーズをしたりして、楽しい時間を過ごした。
そしてカジュアルな衣装に着替えたヒョソプは、サプライズで1階前方の扉から登場。バンドの生演奏をBGMに、しばし客席を回ってステージに到着したヒョソプは、行かれなかった2階、3階、4階のPaul JJACKに謝ると、ピアノの前へ。「緊張します」と言って『Can’t Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)』(原曲:フランキー・ヴァリ)を弾き語りで優しくスタートすると、途中バンドも加わり、オリジナルのアレンジで素敵に歌い上げた。
続いては「日本に来たので、日本の歌を歌うのはどうか」と思って準備したという『I LOVE YOU』(原曲:尾崎豊)へ。前半は韓国語バージョン、後半は原曲の日本語で感情たっぷりに歌うと、「Let’s go!」の声で『Love On Top』(原曲:ビヨンセ)へ。ステージを動き回り、客席もあおりながらノリノリで歌っていた。 『I LOVE YOU』は、ヒョソプが個人的に大好きな曲で、撮影の合間に練習をしたそう。また『Love On Top』は、高校生の頃から楽しんで聴いていた曲だったので、「みなさんと楽しみながら歌いたかった」と、選曲の理由を明かしてくれた。
再びピアノの前に座ると、「この曲は僕がもともと好きな曲です」と紹介し、『Gather My Tears(내 눈물 모아)』(原曲:ソ・ジウォン)へ。ヒョソプが出演したドラマ『いつかの君に』のOSTになったので、「一度お聞かせしたくて準備しました」と伝えると、ピアノの弾き語りでスタートし、素敵な歌声を響かせた。 歌い終えると、「僕が本当に共感できる歌詞だったので、思いを込めて歌うことができました」としみじみ語り、「もう最後の曲です」と悲しいお知らせも。 最後の曲を前に、「僕が好きな本から、僕が好きな一節を準備しました」と言って、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』を、英語で朗読してくれることになったのだか、まるで映画を観ているような美しい朗読に会場もうっとり。さらに日本語でも「私たちに与えられたこの愛は、ただで得られたのではなく、みなさんと私が選択をして一緒に積み上げた愛だと思います。勇気を出してくれて、ありがとうございます。そしていつも苦しい時に、お互いのそばにいるということを信じているので、この曲を歌います。心から愛してます」と伝え、『Blue Whale(흰수염고래)』(原曲:YB)へ。大海原が見えるような伸びやかな歌声で感情いっぱいに歌い上げ、会場からは大歓声。熱い拍手の中、深々とお辞儀をしてステージを後にした。
アンコールの拍手を受け、再びステージに戻ったヒョソプは、「今日も本当に素敵な思い出をありがとうございます。この素敵なたくさんのエネルギーと愛を持って、また一生懸命生きていくことができます」と気持ちを伝えると、「写真は撮らないといけないですよね」と呼びかけたところで、Paul JJACKからのサプライズ映像がスタート。映像を観たヒョソプは、「ありがとうございます。写真を撮るたびにこんな感じですよね」と照れたように笑うと、今度は本当に記念撮影へ。“오늘도 폴짝이는 효섭이 옆에 있어♡ 사♥랑♥해”(今日もPaul JJACKはヒョソプが隣にいるよ♡ 愛してる)というスローガンも掲げられ、思い出をしっかりと写真に収めると、アンコール最後の曲へ。
ONE OK ROCKが普段から好きだというヒョソプは、「自分が進もうとしている人生の方向性が歌詞に込められているので、お聞かせしたかった」という『Wasted Nights』(原曲:ONE OK ROCK)を選曲。「一緒に楽しんでください」とPaul JJACKに声を掛けると、Paul JJACKも左右に手を振ったり、一緒に歌ったり、最後までしっかりと楽しんでいた。 歌い終えたヒョソプは、すがすがしい表情でステージを端から端まで移動し、Paul JJACKに礼をし、バンドにも拍手を贈ってステージを後にした。
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